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インギー、逃げ出した後。
よぅ!
タイトルでエヴァ好きと勘違いすんな。あくまでガンダマー、イングヴェイだ。
貴族、正確には伯爵だ
ガンダム、正確には0083が好きだ

まぁそんな話はいい。
最近のガンダムはホントありえねぇとは思うが、そんな話はいい。

前回予告した通り、今回はドラマチックな出来事が起きた一夜について振り返ろうと思う。




10/28 Primera B Nacional 前期 第13節
VS Platense (Home)


ついに連続勝ちなし記録が前節で2桁に達し、さすがに凹んだ俺様。
今度こそ…と毎試合ごとに期待するのにも疲れてきた●3●=3

だが、なぜか会長の奴はいまだにチームの現状に満足な様子。
俺様のギターさえ聴ければいいというのは冗談じゃなかったのか…
クビになりそうな俺様が言うのもなんだが、サッカーチーム経営すべきじゃないだろ、コイツ。

しかしまともにチームを応援してるサポーターからは徐々に不満の声が。
まぁ当たり前だな。俺様も不満を感じている。
だが、1つサポーターの連中が勘違いしていることがある。

悪いのは俺じゃない。
俺様の期待に応えられないFxxkin' Assholeな選手共と、
俺様に嫉妬して不運ばかり運んでくるこの世界が悪いのだ。


そこだけは絶対に勘違いしてはいけない。
俺様は監督なんてチャチな存在じゃ断じてない。
監督以上の存在…そう、いわば絶対的存在だ。
まだそのことをサポーター連中は分かっていないようだな、この猿共め。


…とまぁひとしきりイライラしたところでスタジアム入り。
段々ホームの観客も減ってきてやがる。おかげで赤字加速中だ、ドチクショウ。
もっと俺様に貢げ!このままじゃ冬にろくな補強資金が出ないだろうが!


…とまぁさらにイライラさせられたところで試合開始。
もう緊張感なんて0。今日もさっさと負けて帰りたい。
そんなことも思いつつ、実は内心先制点に期待しまくる。俺様も案外学習しない奴だ。


前節負傷のAralcon帰ってこず、なんとも不安を感じる中キックオフ。
4分、いきなり先制…される…。
相手のロングスローをDFクリアミス、相手FWドカン。

9分、エースのRuizが削られてピッチからサヨウナラ…

13分、相手キーパーのロングキックがDFラインの裏へ通る。
緩慢な動きで追うDFを尻目にそのまま相手FW独走、ゴール。0-2。


ブチン


ついに俺様も堪忍袋の尾が切れた。
というかもう呆れた、やってられん。時間の無駄。
今日も負け決定~あとは勝手にやってろ、ボケナスどもが!

俺様、職場放棄。
2失点目の瞬間、試合中にも関わらず休養ボタンクリックで休養に入る。
コーチが俺様を引き止めようとしたが、一睨みくれてやったら戻っていったわ。

スタジアムを後にし、盗んだバイクで走り出す。15の夜はとっくの昔に過ぎたけど。


人気のない公園のブランコに乗り、1人物思いに耽る…
つもりが、乗った瞬間ブランコが壊れる。少し痩せようと思う。

仕方ないのでベンチに腰掛ける。
もうなんだが色々とやってられない。
これはもう絶対勝てないんだ、そういうゲームの仕様運命なんだ。
俺は真剣にそう思った。


結論として、俺はこの地を去ることにした。
南米の地は俺には優しくなかった。ヨーロッパへ帰ろう。
負け犬として挑戦を終えるのは忍びないが、これ以上時間を無駄にはできない。



スタジアムに戻ると試合はもう終わっていた。
ロッカールームへ続く道でコーチに出会った、選手達が待っているとのことだ。
健気な奴らだ。丁度いい、最後はピッチで選手達に別れを告げよう。
そう思い、ソイツに選手達をピッチに集めるよう指示する。



先に待っていた俺様の前に集まる選手達。
いよいよ別れを告げる時だ。

●3●「このクソ虫共、よくこの2ヶ月俺と耐えてくれた。」
    「だが、その日々ももう終わりだ。俺様はこの苦しみに別れを告げることにした。」

なぜかここで選手達から歓声が上がる。イミワカンネ。

●3●「まず、今日試合中に去ったことに関しては一応謝っておこう。」
    「だが俺が去ったことの意味は、今日のスコアを見れば分かるのではないかね?」

お前らがあまりに無様だからだよ!!
糾弾しようとしてスタジアムのスコアボードを指差す。
さぁ何点差になるまでボコされたんだ、今日は?



3-3?



アレ?ボロ負けじゃないのかよ?



はて、困った。マジで追いついちゃったのかよ、俺抜きで。
格好つかねぇぞ、ヲイ。どうするよ?どうするよ俺?



●3●「…分かるか、お前らに足りなかったのは俺様の存在に頼らない自立心だったのだ。」
    「お前らは今まで俺様の采配ばかり気にしていた。」
    「だが、サッカーというのはそういうものじゃない!」
    「あくまで戦うのはピッチの上のお前達なんだ。」
    「そこで、甘えの抜けないお前らを俺は一旦突き放すことにした。」
    「だが、よくぞ大事なことに気が付いてくれた!俺様の思惑通りで嬉しいぞ!
    「この引き分けという結果はお前らの立派な勲章だ。」
    「これを機に俺達は苦しみの日々に別れを告げるのだ!

俺様のカリスマティックな演説に涙する選手達。
しきりに自分達の至らなさを口にして、悔やんでやがる。
コーチの奴らも後ろでしきりに感心してやがる。
お前ら騙されてるぞ、ドチクショウ。 …まぁいいか●3●~♪

△ 3-3
Goal : Carranza5,6 Del Rio1





というわけで、なんだか成り行き上まだ頑張ることになった。
この試合、0-2でキレて休養に入った時、リアルに辞任を考えていた。
たかがゲームとは言え巡り会わせってあるんだな。

連敗中はなかった、2点差を追いついての引き分けという展開に俺は未来を感じた。
弱小相手の引き分けという結果に過ぎないが、風向きが変わるのを感じた。


来月はもしかしたら栄光に満ちた1ヶ月が待っているのかもしれない。
久々に晴れやかな気持ちで締めることが出来るな。
それじゃ、次回も楽しみに待っていろよ、Play Loud!!



 
インギー通信 vol.8
<インギー通信 vol.7  インギー通信 vol.9>   
 
 
# by yjmalmsteen | 2006-10-28 23:00 | 06-07 At. Rafaela